2020.10.23学校ドリームマップ授業

学校ドリームマップ授業

2020.10.23実施

@都内中学校

先週、久しぶりの学校ドリームマップ授業に行ってきました。
今回の子どもたちは昨年も伺った東京都の公立中学校1年生。
サブファシリテーターとして1時間目から6時間目までの時間を
一緒に楽しく過ごしてきました。

このクラスで気になったのは一番前の席に座っていた男の子。
メインファシリテーターの話を聴いているのかいないのか、
ワークブックは開いているものの、その上に雑誌を載せて
ペラペラめくりながら気もそぞろ、といった様子。
その後もワークに取り組まず、ずっと雑誌をペラペラ。
しばらくは見守っていましたが、近づいて雑誌をトントン。
するとチラッと見るも「は?」といった感じで威圧感w
そっかそっか、気に入らないかー(^^;)
もう少し様子を見てみるか、とそれ以上かかわらないことに。

少し進んで、ワークブックに自分が好きなものを書く場面。
見に行くと机に突っ伏して寝ている。
「具合悪い?大丈夫?」と声をかけるとまたチラッと見て
また無言で威圧ーーーw
ワタシも負けじと「もし具合悪かったらガマンしなくても
イイからね」と一言加えてみる。
で、教室を回って彼のところに戻ってきた時、
彼のワークブックには殴り書きのようではあるけれど、
好きなものがちゃんと書かれていた!
お!なんか少し受け容れてくれたのかな?

その後ドリームマップを作る時間になると、後ろを向いて
後ろの席の男の子にちょっかいを出しはじめた彼。
でも、ただ2人でおしゃべりしているだけ?という感じも…。
近づいていって、後ろの子が並べていたアニメ画像を指差して
「コレはなんていうアニメのキャラなの?」と訊いてみる。
すると後ろ席の子が「あっ、これはアジンて言って〜」と
説明してくれたので、「亜人?ワタシその漫画読んでるけど
こんなキャラいたっけ?」と返すと、「あー!そっちの亜人
じゃないですよw」と。
どうもワタシが思っている以外にも別にアジンがあるようだ!
で、そんなワタシたちの短いやり取りを目の前にして、
「…え?亜人知ってるの?」と会話に入ってきた一番前の彼。
お!なんか話し出したぞ!
「亜人知ってるよー、読んでる。でもこれは違ったのねw」
と言うと「そうだよ、全然違うよ!えー違うしー!」と応答。
お!なんかちょっとココロを開いてくれたのかしら?

その後はちょっとずつ話をしてくれるようになり、
「画像をあんまり準備できてない」こと、
「画像がないからたいしたものができない」こと、
「ココ数日ずっと頭が痛い」こと、
「4日前ぐらいから喉も痛い」こと、
「寝不足で体調が悪い」こと、などなどの発言とともに
「ねぇ、今日って発表あるんだよね?」の確認。
んんん?アレ、もしかして発表がイヤ?コワイ?
画像の少なさや出来映えのことも気になっているようだし、
もっとできる状態でやりたい、そういう感じなのかな。

なーるーほーどー。

「…ねぇ、もしかしてこの後に発表あることが具合悪いって
ところにつながってたりする?」と恐ろしいほどド直球で
訊いちゃうワタシに「うん、小学校の時から発表ってなると
お腹痛くなったりする」と。

そうかー。そうかー。

「この後保健室に行って帰るかも知れない」と言うので、
具合悪かったらそれは仕方ないし無理する必要はないけど、
本当は発表がイヤだなーっていう感じなら今回ちょっとだけ
頑張ってみてもいいんじゃない?
さっき話してくれたこと、すごくいいこと言ってたし、
皆にも聴いて欲しいと思ったけどなー、と伝えてみる。
すると彼の返事は「ヤダ」。
うぉう、2文字で返ってきたー\(^o^)/

で、ドキドキの給食明け、教室に彼の姿はやっぱりなくて。
保健室に行ったそうで、その後早退になったと聞いた。
でも、彼は自分が持っていた画像と少しだけ絵も書いていて、
最後まで自分のドリームマップを仕上げていた。
うん、ここまではできたじゃん。

もう少し時間がかかるのかもしれないけど、
今日はここまでできたことが彼の一歩なのかも知れない。
自分と向き合って、自分の好きなことややりたいことに
自信を持って自分の夢を周りの人たちにも語っていく、
そこにつながる一歩だといいな。

今日もとても学びのある1日でした。
子どもたちの夢が大きく育って実りますように◎


※ Cubinous記事での写真は許可を得て掲載しております。